日本三大秘境　祖谷秘境の旅
平家落ち人伝説の里


祖谷のかずら橋
平成19年10月21日



伝説が誘うロマンの里

寿永4年（1185年）、源平合戦に敗れた平家の一門は、安徳天皇を奉じて
多くが壇ノ浦の海に沈んだと伝えられています。しかし、その中の幾人かは
いくつもの山を越えて、ひっそりと隠れ里に住んだのです。海の底にいるはず
の人が、はるかな山の頂近く、馬を走らせ、琵琶を奏で舞を舞い、橋を架けて、
都をしのびながら暮らしていたのです。そして、営々と続く雅を秘めた文化。
ここは、数々の平家伝説とともに、その面影が大切に残されてきました.



秘境の浪漫と伝説の風景

	祖谷渓谷
小便岩 祖谷街道一番の難所、七曲にあり、 谷底まで２００ｍの絶壁で旅人が 度胸だめしをした場所である。 今は小便小僧が立っている。
	祖谷かずら橋 平家の落人が追手を 逃れる為、切り落とせ る様にと架けた橋今も なお、渓谷の風に吹かれ てゆれている。
	琵琶の滝 かずら橋のほど近く、平家の落ち人達が 都の生活を偲び琵琶を奏でて慰めあったと 伝えられる。高さ５０ｍの優美な滝である。
奥祖屋二重かずら橋 夫婦橋とも呼ばれ男橋と女橋の 2つがあり、平家一族が剣山にある 平家の馬場での訓練に通う為 架けたと伝えれれています。

平家屋敷を訪ねて


祖谷の語り部
＜安徳帝・平家落人伝説編＞

	旅行計画には平家屋敷を訪ねる 事は計画には入れていなかった。 そもそも、旅行案内には平家屋敷 のことは記載されていなので知る 由も無い。 偶然、道路標識の隣の看板で発見 した。一人旅だからこそ寄り道も 出来き、貴重な体験をしました。

	写真の方は、２３代平国盛さんです。 平家屋敷を訪れたとき、偶然屋敷前の畑で 農作業をされていました。平家屋敷の事を お聞きすると、平家屋敷の家主で平国盛 の末裔である事がわかり本当にびっくりしま した。快く写真を撮らせていただき、８００年 の歴史を肌で感じ貴重な体験をさせていた だきました。ありがとうございます。 　人柄・表情・言葉使い等より、遥か昔の 雅で華やかな京都の公家を感じました。 遺伝子がそうさせていると思うと、本当に 歴史の浪漫を感じる旅となりました。 左下に続く
平国盛は、壇ノ浦の戦いで崩御されたはずの 安徳天皇を屋島の合戦で敗れた時、安徳天皇 をお守りし山深い祖谷の地までお連れされた そうです。屋敷には赤旗（軍旗）が代々伝えら れています。 　写真右は、平家屋敷なのですが、生活の場として 住まわれていますので、茅葺屋根にしたかったの ですが二千万円の費用がかかり個人負担では 少し無理なので数年前にトタン屋根にされたそうです。 残念ですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　

日本三大秘境の景観を楽しみながらケーブルカーで降りていく
全国屈指の名湯　源泉かけ流し露天風呂

谷底にある露天風呂までケーブルカーで
約１７０ｍ下の露天風呂までは5分
傾斜角度42度の断崖を　ゆっくりと大パノラマ
の景観を一望しながら下っていきます。

ケーブルカーから露天風呂を望む	ケーブルカーから秘境の景観を望む

露天風呂のある谷底	露天風呂にて

お風呂上りの昼食 　　　　そばとあまごの塩焼き	食堂の窓から望む秘境の風景

旅の感想

今回の旅は一泊二日の旅で、日本三大秘境の一つ祖谷を訪れ「かずら橋」と 「祖屋温泉」を観光することでした。勿論メインは剣山登山ですがね。ひょっとし たきっかけにより、平家屋敷の看板を見つけたことから旅の内容がいっそう深く 秘境「祖谷」を知ることが出来ました。源平合戦で敗れた平家の落人達は雅で 華やかな世界から、このような秘境での生活が始まりました。平家屋敷に住んで おられる「２３代平国盛」さんにお会いしたときは、まだ源平合戦後の平家一族 の存亡をかけて歴史が続いているのだと思うと、想像するだけでも遥か昔の平家 の落人伝説が秘境「祖谷」を通してもっと深く感じとることが出来ました。 　そして、明日は剣山に登る予定ですが、以前から不思議に思っていたんですが 剣山の山の名前が余りにも似合わないことに疑問を感じていました。剣山はなだ らかな稜線で剣の様な姿ではありません。 祖谷の語り部によると、色んな伝説があるのですが、以前は石立山と呼ばれて いたそうです。安徳天皇が源氏滅亡の祈願の為、石立山に宝剣を納められた ことから石立山を改めて「剣山」と呼ぶようになったと祖谷の語り部では述べて います。