　　不思議な滝だ。残り100ｍ、木、シダ、コケ・・・・岩肌まで緑色に染まった深く狭い谷の向こうには、
もう立ちはだかる岩の壁だけなのに滝が見えない。だが、足を止め静けさの中に身を置くと、川　　
のせせらぎではない、確かに滝らしい音が聞こえる。さらに近づいて岩の壁をよく見ると、どうやら　
洞窟らしい裂け目が見える。その裂け目の下の方に、少し白いしぶきが・・・。　　　　　　　　　　　　　
　　　写真を見たり、予備知識がないわけけではなかったのに、それでも想像力を超える静かな驚　　　　　
きだった。その滝は洞窟の中に流れ込み、外からは滝の姿はまるで見えず、川を進み洞窟内部に
入って初めて姿を現す滝だった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

	このシワガラの滝があるのは、鳥取県との県境、扇の山から流れる小又川渓谷にある。職員住宅（浜坂）を９時過ぎに出発し、国道９号線から、岸田川沿いに県道２６２号線に入り、途中、2ｋｍあたりまで「ふる里海上」写真↓の大きな看板に従って海上・上山高原方面へ、右に入っていく。海上集落から撮った山村の風景（写真←）
海上集落から3Ｋｍほど進むと、シワガラの滝やカツラの滝の看板（写真↓→）が右手に現れる。出発地点から300ｍほどシワガラの滝と桂の滝が同じ道を行き尾根道で分かれる。準備をし、１０時過ぎに道標に従って出発しました。シワガラの滝まで1200ｍ（写真↑）
	木漏れ日が美しい（写真←）。杉林を快適に進みました。シワガラの滝と桂の滝の分かれ道（写真↓）の道標を発見。まず、シワガラの滝に行き、その後に桂の滝に行くことにします。では、シワガラの滝へと出発。シワガラの滝800ｍ桂の滝1.5ｋｍ
杉林を抜けると、視界が広くなり、山々が広大でっ素晴らしい景観を与えてくれました。この広場（写真→）で、昔「たたら製鉄」が営まれたそうです。アニメ「もののけ姫」を思い出しました。道標（写真↑）に従って進みましょう！
	道標（左上）を通り過ぎたころから、様相も変わり広葉樹が目立つようになりました。まだ、紅葉が始まったばかりで、一部紅葉したカエデが鮮やかで見事でした。
このあたりから、小又川渓谷に降りていくようで、深い谷であることが証明されました。（写真→）足元に注意していると、赤い実をつけた万両？が心を潤してくれました。写真↑の植物は、植物図鑑で調べた結果ミヤマシキミであることがわかりました。
	野生の椎茸を発見、樹齢は定かではないがかなりの老木です。鈴なりの椎茸が巨木にぎっしりと生っています。ただし、この椎茸を採ることは命がいくつあっても足りません。断崖絶壁にある巨木に生っている椎茸は採られずに守られているようです。椎茸は、大好物なんですが、ここは、採取せずに見守りましょう！後でわかったことですが、このキノコはツキヨタケと言って椎茸に似ている毒キノコです。最悪の場合は中毒死もあるそうです。
断崖絶壁（写真→）の全景にびっくり仰天です。足を滑らせば、確実あの世行きですねぇ～気お引き締めて一歩一歩進みましょう。シワガラの滝まで500ｍ
	70ｍ～80ｍありそうな断崖絶壁の渓谷です。ロープをしっかりと掴り気を引き締めながら下りています。（写真↓）見上げれば、紅葉した赤いカエデと紅葉していない緑の葉のコントラストに感激しました。（写真←）
気を引き締めながら下りましょう。もうすぐです（写真→）足元を見ると綺麗な花が私を歓迎してくれるようです。

桂の滝はシワガラの滝から1Ｋｍほど小又川渓谷をさかのぼったところにある。
だから、滝へのアプローチは、巨大なカツラやトチ、ブナなどの原生林、
シダなどに覆われた岩壁、河原の巨石にはコケ類・・・緑に染まった
神秘的な渓谷の深奥に迷い込んでいくような錯覚の再現である。

落差35ｍ

桂の滝の上流にはカツラの大木が多く、滝の由来となったというが
トチの巨木も目につく。手つかずの原始の森のたたずまいの中で、
滑らかな岩崖が造り出した絶妙の曲線を描く、まさに荘厳の滝である。

感　想
今回のシワガラの滝＆桂の滝は、70ｍ～80ｍの断崖絶壁の非常に険しい小又川渓谷にあります。
装備も本格的な登山スタイルです。最近の雨で足元が滑りやすく非常に危険でした。
滑って転んで、冗談で済まない命に係わるトレッキングです。ここは、ツキノワクマの棲息地でもありますので、
ツキノワクマに襲われる危険性もあります。今回の滝見トレッキングにおいても、シワガラの滝から
桂の滝に行く道中で、クマササからガサガサという音がして野獣の気配を感じ、足元にも
まだ新しい野獣の糞を見つけ緊張感が高まりました。
　無事であることが何よりですが、帰りの道中集落の海上に立ち寄り午後２時に遅い昼食をとり、
その食堂のおばさんから一人で滝見に行くのは非常に危険ですと注意を受けました。
良くわかっているのですが、懲りずにまた、孤高の人になるでしょう！

２０１１年１０月３０日（日）
タッチ

	このシワガラの滝があるのは、鳥取県との県境、扇の山から流れる小又川渓谷にある。職員住宅（浜坂）を９時過ぎに出発し、国道９号線から、岸田川沿いに県道２６２号線に入り、途中、2ｋｍあたりまで「ふる里海上」写真↓の大きな看板に従って海上・上山高原方面へ、右に入っていく。海上集落から撮った山村の風景（写真←）
海上集落から3Ｋｍほど進むと、シワガラの滝やカツラの滝の看板（写真↓→）が右手に現れる。出発地点から300ｍほどシワガラの滝と桂の滝が同じ道を行き尾根道で分かれる。準備をし、１０時過ぎに道標に従って出発しました。シワガラの滝まで1200ｍ（写真↑）
	木漏れ日が美しい（写真←）。杉林を快適に進みました。シワガラの滝と桂の滝の分かれ道（写真↓）の道標を発見。まず、シワガラの滝に行き、その後に桂の滝に行くことにします。では、シワガラの滝へと出発。シワガラの滝800ｍ桂の滝1.5ｋｍ
杉林を抜けると、視界が広くなり、山々が広大でっ素晴らしい景観を与えてくれました。この広場（写真→）で、昔「たたら製鉄」が営まれたそうです。アニメ「もののけ姫」を思い出しました。道標（写真↑）に従って進みましょう！
	道標（左上）を通り過ぎたころから、様相も変わり広葉樹が目立つようになりました。まだ、紅葉が始まったばかりで、一部紅葉したカエデが鮮やかで見事でした。
このあたりから、小又川渓谷に降りていくようで、深い谷であることが証明されました。（写真→）足元に注意していると、赤い実をつけた万両？が心を潤してくれました。写真↑の植物は、植物図鑑で調べた結果ミヤマシキミであることがわかりました。
	野生の椎茸を発見、樹齢は定かではないがかなりの老木です。鈴なりの椎茸が巨木にぎっしりと生っています。ただし、この椎茸を採ることは命がいくつあっても足りません。断崖絶壁にある巨木に生っている椎茸は採られずに守られているようです。椎茸は、大好物なんですが、ここは、採取せずに見守りましょう！後でわかったことですが、このキノコはツキヨタケと言って椎茸に似ている毒キノコです。最悪の場合は中毒死もあるそうです。
断崖絶壁（写真→）の全景にびっくり仰天です。足を滑らせば、確実あの世行きですねぇ～気お引き締めて一歩一歩進みましょう。シワガラの滝まで500ｍ
	70ｍ～80ｍありそうな断崖絶壁の渓谷です。ロープをしっかりと掴り気を引き締めながら下りています。（写真↓）見上げれば、紅葉した赤いカエデと紅葉していない緑の葉のコントラストに感激しました。（写真←）
気を引き締めながら下りましょう。もうすぐです（写真→）足元を見ると綺麗な花が私を歓迎してくれるようです。

近くから見た桂の滝	遠くから見た桂の滝