大山登山
１７２９ｍ老境に入りつつある中国地方の最高峰
残されたその姿はなおいっそう麗しい

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2007年9月22日

大山の全景と登山道から山頂付近までの様子

	米子自動車道のサービスエリアから、 今回登頂を目指す大山の全景です。 大山の雄大さに圧倒されました。 今一度気を引き締め大山登頂を 目指したいと思いました。 米子自動車道（蒜山高原SAにて）
米子自動車道溝口インターチェンジを 　降りてから大山を目指していくと、いきなり 　大山の全景が目の前を圧迫し、大山の自然の 　美しさに感激しました。そして、大山の姿が 　米子自動車道の蒜山高原SAから観た 　大山との違いに大変驚きました。 　※私は、富士山に良く似た大山の姿が大好きです。
	午前8時に大山夏山登山口に着きました。 いよいよ、登山スタートです。気を引き締めて、 頂上を目指して頑張っていきましょう。
大山頂上まで２．６ｋｍです。この距離は、 たいした距離ではないように思うのですが、 これは平地であればのお話です。 登山道は、頂上まで勾配のきつい道程に なるはずです。
	大山裾野に広がるブナ林は西日本最大の規模を誇っています。周辺はブナ林で心地よいすがすがしい気持ちになり、快適なスタートとなりました。
大山一合目の道標を発見、実質ここからが基準で大山の頂上（大山八合目）まで続くのか！　 　気を引き締めて山頂を目指し前進しましょう！！
	標高１０００ｍの道標を発見、目指すは頂上 １７１１ｍの弥山である。残りの７１１ｍを 頑張って進んでいきましょう！
少し視界が広がりました。ブナ林の隙間から、 麓の景色が観えてきました。
	大山四合目の道標です。登山道の勾配もかなり 高くなり、体力的にかなりきつくなりました。 　頂上付近の八合目まで半分通過です。後半の登り 頑張って登っていきましょう！
標高１２００ｍの道標です。この辺りは大山五合目付近 になります。山頂まで残す所５００ｍですが、体力的に もう限界を感じるところです。
	標高１３００ｍの道標です。確実に山頂まで進んでいます。この辺りに山の神が祭られ、登山安全を祈願しながら山頂を目指しました。 ※五合目辺りを過ぎるとブナ林は急に灌木帯へと 変わります。
	大山六合目の道標です。 この辺りは標高１４００ｍになり、植生の移り変わりになっていきます。ブナ林からウリハダカエデ・ ミヤマイボタノキ・ヤマヤナギなどすべて１〜２ｍほどの灌木帯へと植生の移り変わりになっていきます。
赤い実が一際目立ち、ここ大山の山頂に近い所では早くも秋の気配を感じ取ることが出来ました。 　もう少しの辛抱です、体力的にかなりきつくなりましたが心地よい気温と秋の気配を感じとる事が出来、疲れが癒され活力と山頂までの体力をいただいたような気がしました。
	素晴らしい光景です。苦しかった事がいっぺんに吹き飛び、登山して良かったなぁ〜と思う瞬間です。 　遠くに日本海を望むことが出来、もう少し天気がよければ、隠岐の島まで観えるそうです。 　肉眼では美保湾と境港市が観えました！
大山七合目の道標です、この辺りは標高１５００ｍの高さになります。植生は七合目辺りからダイセンキャラボク・ ダイセンヒョウタンボクに変わってきます。
	山頂はガスがかかり、まだ観えませんがもうすぐ山頂だと思います。 　ダイセンキャラボクが生い茂っていますね！
登ってきた登山道を振り返ってみました。遥か雲の上を登り、もう下界も小さくしか観えなくなりました。 　我ながら良くぞここまで登ってきたのだと思う瞬間です。
	横を観てみますと三鈷峰（１５１６ｍ）がガスの切れ間からかすかに観えてきました。 　もともと大山が崩れやすい岩質であることが、間近で観ることが出来ましたね。

八合目より山頂付近になります。




ゴール、ついに登頂しました


山頂付近の高山植物

大山に登って

大山は、山脈を作らない単体の山（富士山）の様であり、動物においては 棲息範囲に限界があり野生動物に関しては棲息しにくい山だと思いますが、 植物においては多様性に富んで、かなり勉強になりました。 一合目から五合目までは、ブナ林が生い茂り、五合目から七合目までが ウリハダカエデ等の１ｍ〜２ｍまでの灌木帯で、山頂付近ではダイセンキャラボク等 の生態系があります。高度差により植生の移り変わりを、身を持って体験できました。 昔、小学生の時の理科の教科書に、植生の移り変わりが記載されていた記憶があります。 　大山は元々火山体で、崩れやすい岩質の為にいずれ、大山は優雅な姿に 程遠くなるような気がします。年々崖崩れが多発し夏山登山ルートも危険で 登山できなくなるんじゃないでしょうか？そんな思いをしての登山でした。 　今回は、日帰りの登山でしたので、疲労も重なり無事下山出来るか 少し心配しました。登山ルートは簡単に見えても実際に登山すると 想像以上に厳しい事がわかりました。前泊をしてから体調を整え朝食を しっかりとり、登山に臨まなければいけないことがひしひし感じることが 出来ました。