スパーコンピュータ
「富岳」について

緑色の光は一つ一つのCPUが正常に動いていることを示す。
※富岳に内蔵している計１５８、９７６個のCPUの内一つでも故障していれば正常に作動しません。

スパーコンピュータ「富岳」の構造

写真は、理化学研究所及び 富士通の公式ホームページ から引用 2021/04/11

ノード数の内訳

ノードとは「結び目」「節」を意味する単語で、 スパーコンピュータ分野では １つのＣＰＵをノードと呼ぶ。  CPU  CPU1個 １ノード  ＣＭＵ （CPU Memory Unit) CPU ２個 ２ノード   ＢｏＢ （Ｂunch of Blades)   CMU８枚 16ノード  Shelf 　　　　　　　　　  ＢｏＢ３枚 ４８ノード   １つの計算機ラック Shelf ８個 （１部のラックには４個）   ３８４ノード (１９２ノード） 　　　　　　　　　　　　　全体では ３９６台のラック：８個×４８ノード×３９６＝1５２０６４ノード ３６台のラック：４個×４８ノード×３６＝６９１２ノード　 　　　　　　　　　　　　合計１５８、９７６ノード

例題 スーパーコンピュータ「京」は１秒間に１京回の計算速度でしたが、
富岳は１秒間に何回でしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※　結果は、上記に引用した神戸新聞令和３年２月１１日（木)掲載とほぼ同数である。

富岳利用する主な企業の取り組み
読売新聞令和３年４月１４日（水曜日）引用

企業（所在地） 主な取り組み コベルコ科研（神戸市） アルミ素材の廃食状況を試算 住友化学（東京都） 有機半導体材料を設計 住友ゴム工業(神戸市） ゴムの劣化状況の分析 デンソー（愛知県） 自動車内での飛まつ拡散の予測 TOTO（福岡県） 便器、水面台などの開発

富岳利用の流れ （住友ゴム工業の田老や開発の事例)

防災・コロナ「富岳の挑戦」
読売新聞（令和３年４月２日金）引用

富岳による飛沫拡散予測
歩行中に会話

飛沫の大きさ

静止時 大きめの飛沫は足元に落ち、小さめの飛沫は近くを漂う

歩行時（時速４．６Km） 小さい飛沫は後方に長く飛び、やや大きい飛沫も2～3ｍ後ろまで飛ぶ

※富岳を利用してシミレーションした結果、マスクをせずに会話をしながら歩いている人の後ろ（２～３ｍ）は要注意です。

九州豪雨の確率予測

昨年７月の九州豪雨のデータで、３時間あたり50ｍｍ以上の豪雨の確率計算。赤が最も確率が高い。

富岳 球磨川氾濫の12時間前に、90％以上の確率を予測。 赤色の地域は、実際に豪雨が発生した地域とほぼ一致。

気象庁 球磨川氾濫の９時間前に、大雨が降る確率は 30％以下と予測。

※富岳で計算したら、半日前には豪雨になる確率が高いと予測できた
。

以上により富岳を利用すると、豪雨も飛沫も詳細予測出来ました。